どうも、レーウィンです。
デザインすることが怖い・・・と思っている方へのヒントになればいいな、という記事。
デザイン恐怖症って?
「デザインすることが怖い・・・」
「自分はデザイナーに向いてない・・・」
「自分が今までしてきたデザインはデザインといえないかもしれない・・・」
といった感情で、デザインするのが嫌になる精神状態のことを自分や一部の人は「デザイン恐怖症」と呼んでいます。
これが発生する条件は人によって様々ですが、例でいうと・・・
・自分の身の回りのデザイナーのレベルが高すぎて自分の実力が劣って見えてしまう。
・自分のおこしたデザインが一度も評価されたことがない。
・自分のおこしたデザインで、自分自身が納得したことが一度もない。
・デザインという仕事からかなりの時期、離れていた。
・テンプレートにはめるだけのオペレーターしか実務経験がない。
などなど。
この症状が起きるとデザインの仕事のみならず、様々な症状が発症します。
・デザインの修正がくると、「修正がこんなにくるなんて自分は(以下略」と憂鬱になる。
・ネットや外出時のまわりのものを見ては、「こんなにデザインできてる人が世の中にいるのに、自分はなぜできないのか」と落ち込む。
・デザインの制作作業をしていて、「こんなんじゃダメだ」「もっと良いデザインを作らなければ」と、スランプに近い状態になる。
・「自分はデザイナーは向いてなかった・・・」と、デザイン業界どころか制作関係の業界から離れていく。
など。
さらに、このデザイン恐怖症の恐ろしいことは、周囲に理解してくれる人が基本いないということ。
デザイナーではない人からは「ものづくりしたことないから理解できない」
普通にデザイナーやれてる人からは「努力が足りない」
その結果、制作をやめてしまったり、鬱になったり、体調を崩すなど、日常生活にも支障がきたしてしまったり。
最悪の場合、最悪の結果になりかねないのがデザイン恐怖症です。
とくに、ブラック企業と合わさると最悪です。デザインするのが辛い、でも帰れない、辛い・・・のループ。
何故、こんなことを、こんな詳しく書けるかというと、自分がそうだったからですよ。
「このブログについて」でも少し書いてあるけど、新卒で入ったところがハイパーブラック企業だったんですよね。
朝、出社してるときに会社の最寄駅に人がほとんどいない。夜はまっくら。
しかもデザインは評価されない、社内にデザインできる人が2人しかいない上、もう1人の方はほぼオペレーターで、社外のものを参考にしようとするけど、レベルがいちいち高い。当然、デザイン恐怖症になる。
さっさと辞めればよかったのに、新卒で入った会社だったし、内定決まった時の身内の喜びを裏切れなくてなかなか辞められず。
朝ホームにくる電車を見ながら「これに飛び込みたくなる気持ちわかるな…」なんて思ったりもしました。
普通に胃を痛めて体がついていかなくて辞めました。そのときの後遺症的なもので逆流性食堂炎が今でも続いてます。しばらくはコーヒーは3杯まで、お酒は1杯までしか飲めませんでした。今はその頃よりはマシになりましたけど…。
少し話がそれましたけど、これがデザイン恐怖症です。
デザイン恐怖症の回復方法(身体関係)
まず、デザイン恐怖症が発症している原因が勤務先にある場合はさっさと辞めましょう。
身体に支障をきたし始めてるなら、明日にでも退職届を出しましょう。次が決まってなくても辞めた方がいいです。出来れば実家等を使い休職期間を設けましょう。
身体に支障をきたしてない人、いつでも退職届が出せる状態にしつつ転職準備を始めましょう。ただ、たまにでも胃や頭が痛くなるのであれば退職届を出した方がいいです。
一度、デザイン恐怖症が発症した勤務先でその症状が治ることは基本、ありません。
その転職や退職を機会に、自分のデザイナーとしての働き方を見直してみましょう。
自分は見直した結果、グラフィックからWebに転職しました。
胃の痛さが悪化すると、朝起きた時に本気でベッドから動けなくなって天井見続けるだけになります。
そうなってしまうと転職を始めようにも退職をすぐしようにも、より時間が必要になります。
身体が動ける内に行動を起こしましょう。
また、既に胃痛などで悩んでいる方は内科に行って薬を貰ってください。
食べ物はヨーグルトなどがいいと思います。
身体が弱くなるにつれ精神もきつくなっていくので、少しでも栄養を吸収しやすいものを摂取した方がいいです。
補足
もし、あなたがまだ学生であるなら一番信頼している講師に相談しましょう。
学生の場合は、デザインを続けるにしろ別のことを始めるにしろ、まだ時間と機会を作れます。
講師の人に相談してみて、自分の方向性を考え直しましょう。相談するかしないかで今後の未来が大きく変わります。数時間、勇気を出してみましょう。
ちなみに、私の大学同期の元美大生でも銀行に就職した人やイベント会社に行った人がいます。この学校にいるからにはデザインをしなければならないというわけではありません。
もし、あなたが社会人であるなら自分について見直しましょう。
社会人になってから、0からデザインを勉強する人も腐るほどいますし、デザイナーだった人が営業になったりディレクターになったりするケースもとても多いです。
デザイナーでなくても社会人になってから大きなジョブチェンジをする人は非常に多くいます。
もしその結果転職・退職となっても大丈夫です。それは自分がより自分らしくいるためのものであって決して逃げではありません。
例えば、デザイナーと一概にいっても働き方は様々です。デザイン作業だけをするデザイナーもいれば、マーケティングをやるデザイナー、営業をやるデザイナーもいます。
また、普通の営業であっても資料作りにデザイナー時代のスキルが活かせたり、見やすい表・資料を作れるスキルは幅広く活躍できます。
あなたの性格や趣味趣向と合わせて、自分の将来の働き方を考えるきっかけにしてみてください。
デザイン恐怖症の回復方法(精神方面)
デザイン恐怖症が発症している状態は、自分のデザインを自己評価している状態です。
ですが、本来デザインとは第三者及びクライアントが評価するものです。
自分はすっっごいださいデザインと思っていても、他者からの評価がよければそれは良いデザインなのです。
逆に、技術的にめちゃくちゃすごいデザインをして満足しても、それが世間に評価されなければダメなデザインなのです。
ですが、自分だけではどんだけ頑張っても自分目線にしかデザインを見ることはできません。
その結果、世間とのズレや勘違いが発生し、修正がきたり、最悪1からスタートになったりするわけですが。
これに関しては一流のデザイナーでも普通におこる出来事です。何故かというと、プロのデザイナーでも完璧な第三者目線には立てないからです。
有名なデザイナーがデザインしたものでもネットでは酷評なこと、見たことあると思います。
なので、訂正がきたり修正がきたりするのは至って普通のことであると受け止めましょう。
むしろ、「修正」レベルなら方向性自体は間違っていないということなのでポジティブに受け止めましょう。
1からスタートになった場合は、クライアントやディレクターの中にもともとある程度のゴールがあったということになるので、運が悪かったということにしましょう。
また、世の中には良いデザインがあふれているように見えますが、逆に、悪いデザインもあふれています。
悪いデザインは評価されないから人目につかないだけで、実はそこら中にあります。
そして、自分より優れたデザイナーは腐るほどいますが、優れていないデザイナーも腐るほどいます。
日本はデザイナーの敷居がかなり低いので、自称デザイナーを含めると底辺は腐るほどいます。
「自分はデザインができないけど、すんごいできないってレベルではない」と思うようにしましょう。
よく、下と比べると良くないといったことを聞いたりしますが、私は必ずしもそうとは思いません。
デザインは精神の状態によって非常に影響の受けるものです。
下と比べることで平穏が保てるのであればそれでいいのではないかと思っています。
それと、出来ればココロのよりどころを見つけてください。
私の場合は周りの人と、早く帰れる時に帰り道で買う某パン屋のクロワッサンと、ゲームでした。
デザイン恐怖症の回復方法(技術方面)
スキルが足りないと感じている人へ。
他社のものを参考にしましょう。世の中のデザインの大半は別のものを参考にしています。
正直、特別なデザインを目指す必要はありません。ありきたり、王道に見えるようなデザインを目指してください。
アーティストになる必要はないのです。デザイナーですから。
王道のものをしっかりと作れるようになれば、デザイナーとしては一流です。
また、大きな本屋に行ってお気に入りの本を見つけるのはオススメです。私は関東住みなので関東に関する話をすると、秋葉原にブックタワーというビル1つ本屋のところがオススメです。
最後に
あなたがデザイナーを続けなければならない理由は、実際のところ無いと思います。
逆に、デザイナーになってはいけない理由・デザイナーを続けてはいけない理由もありません。
なので、もっと「デザイン」そのものを気楽に考えて、作業してみてはいかがでしょうか。
また、デザインそのものはしなくてもデザインと関わる仕事はたくさんありますし、デザインの知識や思考が役立つ場面は多くあります。
そうした部分にも、視野を広げてみてもいいと思います。
私も本当にどん底まで落ち込みましたが、退職して勉強して勉強し直して、這い上がって今ではフリーランスとして生活できるようになりました。
この記事をここまで見て下さった方にも、自分の幸せを掴めるよう願っています。
では。
レーウィンさん
ありがとうございます。
同じような苦しい気持を共感できて、ほっと心が軽くなりました。
レーウィンさんのように立ち直ることができるようになりたいです。
はじめまして。
私も今、全く同じ状態です。転職してデザイン恐怖症を発症しました。GWも持ち帰って仕事してましたが、全然捗らないし出来てません。明日会社行くのが怖いです。今までの自分の仕事はなんだったんだろう。辞めたとしても次どうしよう。と、負のループです。
この症状が出ている人は、生真面目な人なんだと思います。発症していた自分が言うのもなんですが・・・笑
デザイナーにも色々な働き方があります。私は今一般企業の中のWeb部署で働いています。制作会社のようにひたすら追求する道からは逸れましたが、それでも自分のペースでデザインに関わっています。
本当に辛かったら、逃げても大丈夫です。逃げたら死ぬ、ってことは無いですから。生真面目なあなたなら、きっと居場所が見つかります。
はじめまして
急なコメント失礼します
とても共感できる内容でした
今私は社長が元デザイナーで営業兼ディレクションをして仕事を振るという会社におり
デザインの仕事を振られるのですが、とにかく毎度「センスがない」と言われます
そして恐怖症になってしまいました
会社は辞めることを決めましたが
デザインではない仕事にした方がいいのかと悩んでいたところです
とても参考になりました
ありがとうございました
初めまして。
デザイン関連の仕事に就き7年で最初の会社があまりにもレベルが低くレベルアップの為に転職しましたが、今デザイン恐怖症になっています。
今の会社はかなりレベルが高く、デザインの仕事を振られるだけで不安で仕方がないです。ほかに出来ることも分からず悩んでいます。。。
この記事を見つけ同じ思いをしてた方がいたと思うと涙と少しホッとした気持ちです。
もう少しだけ頑張ってみようと思います。
記事を書いてくださってありがとうございました。
救われました。
はじめまして。自分もデザインの仕事をしているものですが、まさに同じ現象が身に起こっております…
記事を読ませていただき、デザイナーであり続ける必要性を見直し、色んなことに挑戦してみようと思えました。
コメント失礼しました、ありがとうございました。
はじめまして。
まず、こちらの記事を書いてくださってありがとうございます。
同じ気持ちの方がこちらのコメントにもたくさんいらっしゃってホッとしました。みなさん、同じ気持ちを持たれるのだなと安心しました。
レーウィンさんの記事を読んで、デザインを続けても、やめてもいいのだと、自分に対する負荷が軽くなりました。
本当にありがとうございました。
はじめまして。
検索したらこの記事に出会い救われました。
徐々にデザインが怖くなり、昨日あることで、本当にデザインと向き合うことができなくなりました。
個人的には、やはり好きな仕事ではあるし、努力して手に入れた夢だったので諦めたくないのですが、こんなメンタルでは別の仕事にした方がいいのかなと思う日々です。
同じ気持ちの方がいて救われました。
もう少し自分の今後をゆっくり考えてみようと思います。
学生です。
センスも努力も素晴らしい同い年に囲まれて日々自己肯定感が摩耗しています。どうせ自分のデザインなんて、という考えがずっと頭から抜けず、いつからか良いデザインを作ることを、楽しくデザインすることを諦めるようになりました。といいつつ、頭のどこかで自分ならやれるはずと思うこともあったりと自分がどうしたいのかよく分からない状態だったのですが、この記事を読んで元気をもらいました。共感ってこんなにも力になるのだと実感しました。もう少し頑張ってみようと思います。
ありがとうございます。
今まさに、その状況でした。
転職したてで、子育てしながらで、満足に時間も取れず、残業や打ち合わせに参加できない、気軽に相談できる人もいない、デザインに対して熱くもなれない
もうデザインの仕事はやめた方がいいんだろうなって思っていたところでこの記事を読みました。
1年続けてみて、その時どう感じるかで決めようと思いました。
どこにもいない理解者に出会えた気がして心が軽くなりました。
ありがとうございました。
似た状況で、デザインを辞める決断が出来ないまま、転職や独立をしてまでも続けています。いつまで自分を安く売るのか。デザインから解放されたいです。
建築系の者です。
元々デザインが好きで入った会社でいつか自分も設計することを夢見ていましたが、レベルの高い社員や上司に囲まれて、数年前、同じような状況になって会社はやめませんでしたが、仕事内容を変えてくれと上司に直談判しました。
結局色々あり、今は退職して転職活動中です。
少しでも設計できるところにいくか、建築系でも設計からは離れた検査期間などに行くか。
今、すごく考えていたところにこの記事にであって自分以外にもそういう、方々がいたのかと救われました。
まだどうするか決めてませんが、感謝を伝えたく、投稿致します。